ニトリとは?
ニトリとは、家具やインテリア雑貨を販売する日本の企業です。
1972年に北海道で創業し、現在は全国に約600店舗を展開しています。
ニトリネットという通販サイトもあり、ベッドやソファ、カーテンなど幅広い品揃えを豊富なサイズで取り揃えています。
ニトリの商品は、高品質で低価格なことが特徴で、お部屋のコーディネートや暮らしのアイデアを提案しています。
ニトリの島忠買収から見るM&A戦略
ニトリは、家具やインテリア雑貨を販売する日本の企業で、2020年にホームセンターの島忠を買収しました。
島忠の買収によって、ホームセンター市場への参入や商品ラインナップの拡充、物流や店舗運営の効率化などのシナジー効果を狙っています。
ニトリは、島忠の買収に際して、同業のDCMホールディングスと競争的なTOB(株式公開買い付け)を展開しました。ニトリは、DCMよりも高い買付価格を提示し、島忠の経営陣や株主の支持を得ました。
ニトリは、島忠の再生に向けて5カ年計画を掲げており、利益率を倍増させることを目標としています。ニトリは、島忠の商品や店内レイアウトを変えるなど、「ニトリ方式」を取り入れていく方針です。
ニトリは、島忠の買収によって日本初の「事前同意なき」競争的完全買収に成功し、日本のM&A市場に新たな流れを作りました。ニトリは、今後もM&Aに積極的であることを示唆しています。
ニトリのM&A事例
ニトリと島忠の経営統合
ニトリと島忠の経営統合は、2020年11月13日に経営統合契約を締結し、2020年12月にニトリが島忠の株式を公開買い付け(TOB)で取得することで実現しました。
この経営統合は、ニトリが島忠の家具・インテリア事業のシナジー効果を高めるとともに、島忠のDIY事業やニトリの海外事業などの強化を図ることを目的としていました。
また、ニトリは島忠のブランドや店舗を維持する方針であり、島忠の再生に向けて5カ年計画を策定し、利益率を倍増させることを目指しています。
ニトリとエディオンの資本業務提携
ニトリとエディオンの資本業務提携は、2021年9月に発表されました。
この資本業務提携は、ニトリがエディオンの第三者割当増資により発行される新株式を引き受けて、エディオンの筆頭株主となることで実施されました。
この資本業務提携は、家具・インテリアのニトリと家電のエディオンが経営資源やノウハウを相互で活用し、両グループの事業拡大を図ることを狙いとしていました。
具体的には、ニトリがエディオン店舗内に家具・インテリアコーナーを設置したり、エディオンがニトリ店舗内に家電コーナーを設置したりするなどの協業を進める予定です。
ニトリが台湾の大宏國際股份有限公司を買収
ニトリが台湾の大宏國際股份有限公司(TAIWAN DAHONG INTERNATIONAL CO., LTD.)を買収したのは、2018年3月でした。
この買収は、台湾市場におけるニトリブランドの認知度向上や店舗展開の加速を図ることを目的としていました。
大宏國際股份有限公司は、台湾で家具・インテリア小売り企業「大宏家居」(DAHONG HOME)を運営しており、ニトリは同社の全株式を取得しました。
買収後、ニトリは大宏家居の店舗に自社商品を導入し、ニトリブランドで展開することになりました。