ライザップのM&Aの歴史と戦略とは

ライザップとは

ライザップとは、完全個室のプライベートジムで、パーソナルトレーナーがマンツーマンで指導するボディメイクサービスであり、お客様一人ひとりに合わせたトレーニングメニューと食事メソッドを提供し、30日間全額返金保証制度もあります。

また、ビッグデータを活用した独自のボディメイクメソッドを開発し、15万人以上のデータをもとに最適なトレーニングを提供しています。

ライザップは、トレーニングジム「RIZAP」をはじめ、健康食品・美容・アパレル・出版などさまざまな分野の子会社を持つ持株会社「RIZAP GROUP」の主力事業です。

「人は変われる。」をグループ理念とし、全ての人々がより健康に、より輝く人生を送るための商品・サービスを提供しています。

ライザップのM&A戦略

ライザップのM&A戦略は、主に以下の2つです。

経営統合プロセスの徹底:

赤字企業や企業価値を引き出しきれていない企業を買収し、ライザップグループの成功法則を当てはめることで、短期間での業績改善を目指す。

広告戦略:

メディア関連企業を買収し、買収先企業の商品・サービスをコンテンツ化したり宣伝したりすることで、幅広い層の見込み顧客に周知させる。

このようなM&A戦略によって、ライザップは急成長を遂げましたが、傘下に収めた子会社群の業績不振や新型コロナウイルス感染の影響などで経営が悪化しました。そのため、2018年から構造改革を宣言し、子会社や事業の売却などでコスト削減や事業再編を進めています。

ライザップのM&A事例

ジーンズメイト(アパレル):

2017年2月に買収され、ライザップグループの連結子会社となりました。プライベートブランドや新型店舗の開店によって業績を改善しましたが、2020年12月にはワンダーコーポレーションやHAPiNSとともに経営統合することが発表されました。

ぱど(フリーペーパー):

2017年3月に買収され、ライザップグループの連結子会社となりました1。取引価格は約10億円でした。ライザップグループは広告関連企業の買収で製品・サービスの宣伝機会を広げる戦略を立てましたが、2019年11月にはぱどを売却しました。

堀田丸正(出版):

2017年4月に買収され、ライザップグループの連結子会社となりました。取引価格は約10億円でした。ライザップグループは出版事業を強化するとともに、堀田丸正の発行する雑誌や書籍で自社製品・サービスの広告を展開しましたが、2019年11月には堀田丸正を売却しました。

ビーアンドディー(美容):

2017年5月に買収され、ライザップグループの連結子会社となりました。取引価格は約20億円でした。ライザップグループは美容事業を強化するとともに、ビーアンドディーの提供するエステティックサロン「エルセーヌ」や「ビーエスコート」で自社製品・サービスの宣伝を展開しましたが、2020年6月にはビーアンドディーを売却しました。

ワンダーコーポレーション(映像・音楽ソフト販売):

2017年6月に買収され、ライザップグループの連結子会社となりました。取引価格は約50億円でした。ライザップグループはメディア関連企業の買収で製品・サービスのコンテンツ化や宣伝を進める戦略を立てましたが、2020年12月にはジーンズメイトやHAPiNSとともに経営統合することが発表されました。

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