NPO法人のM&Aに関する特徴とスキームについて解説

木材で作られた四角い物体が3個並び左からN、P、Oと印字されているキューブが並んだ写真

NPO法人の定義

NPO法人とは、Non-Profit Organizationの略で、営利を目的としない組織のことを指します。
一般的には、社会的貢献や公益活動を目的として設立されます。
NPO法人は、特定非営利活動促進法に基づき設立され、設立時に役員や目的、事業計画などを明示する必要があります。

NPO法人の種類

NPO法人には、認定NPO法人と特例認定NPO法人があります。
認定NPO法人は、一定の要件を満たしたNPO法人のうち、国が認定したものを指し、特例認定NPO法人は、認定NPO法人より厳しい要件を満たしたもので、一定の税制上の優遇措置を受けることができます。

NPO法人のM&Aの特徴

NPO法人のM&Aには、以下のような特徴があります。

– NPO法人同士のM&Aは、営利企業のM&Aとは異なり、競争関係にあるとは限らない。

– 一般的には、M&Aが行われることで、より大きな組織となり、より効率的な事業運営が可能になることが期待される。

– M&Aによって、NPO法人同士の連携が強化され、事業の効果的な展開が可能になる。

NPO法人のM&Aのスキーム

NPO法人のM&Aには、以下のようなスキームがあります。

新規にNPO法人を設立し、既存のNPO法人を吸収合併する方法

この方法では、新規にNPO法人を設立し、既存のNPO法人を吸収合併することで、より大きな組織となり、より効率的な事業運営が可能になることが期待されます。
また、既存のNPO法人のノウハウや人材を取り込むことができるため、事業の拡大や強化につながる可能性があります。

ただし、新規にNPO法人を設立する場合は、設立に必要な手続きや費用がかかるため、慎重に検討する必要があります。
また、吸収合併には法的な手続きが必要であるため、専門家のアドバイスを受けることが望ましいでしょう。

既存のNPO法人同士が、業務提携を結んで連携する方法

この方法では、既存のNPO法人同士が、共通の目的を持つ事業において、業務提携を結び、連携して事業を進めることで、より効果的な事業運営が可能になることが期待されます。
業務提携により、相手方のノウハウや資源を活用することができるため、事業の拡大や強化につながる可能性があります。

業務提携には、相手方の信頼性や信頼関係が重要です。
また、契約内容については、明確な合意を得る必要があります。

NPO法人同士が、組織再編や合併を行う方法

この方法では、NPO法人同士が、組織再編や合併を行うことで、より効率的な事業運営が可能になることが期待されます。
組織再編や合併によって、事業の重複を排除し、業務効率を上げたり、事業の多角化を図ったりすることができます。

組織再編や合併には、相手方の事業内容や組織構造を十分に検証する必要があります。
また、法的な手続きや合意内容などについても、慎重に検討する必要があります。
組織再編や合併によって、事業の効率化や強化が見込まれる反面、事業の運営において、新たな課題が生じる可能性があることも留意しておく必要があります。

記事全体のまとめ<

NPO法人には、認定NPO法人と特例認定NPO法人があり、それぞれ厳格な要件を満たす必要があります。
NPO法人同士のM&Aには、競争関係にあるとは限らないという特徴があり、より大きな組織となり、より効率的な事業運営が可能になることが期待されます。
NPO法人のM&Aには、新規にNPO法人を設立する方法や、既存のNPO法人同士が業務提携を結ぶ方法、組織再編や合併を行う方法があります。
しかし、NPO法人は営利を目的としない組織であるため、事業目的が明確でない場合には、M&Aが意味を持たないこともあります。
M&Aを検討する際には、法的な規制にも留意しながら、慎重に検討することが重要です。

 

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